REPORT | 展覧会
2011.11.17 18:16
現在発売中のAXIS 154号のフロム・ザ・ワールドでも紹介している「2011台湾国際文化創意産業博覧会(TICCIE)」で、最も注目を集めていたのが、デジタルアートの作品群「桃花源」。日本でも漢文の授業に必ず登場する中国古代の詩人、陶淵明の「桃花源記」をベースに、インタラクティブなデジタル作品が展示されました。上の写真は、壁一面の桃源郷の世界に向かって団扇で風を送ると、花が咲いたり、霧が晴れたり、家の中から人がわさわさ出てきたりという作品。このような感じです▼
制作を担当したのはブライト・アイデアズ・デザイン。デジタル技術を使った故宮博物館収蔵品の新たな見せ方の研究など、台湾の伝統文化とデジタル技術の融合に積極的に取り組んでいます。
デジタルの桃花に触れると、光とともに神秘的な音が響きます▲
さらには現代舞踏とのコラボレーションも▲▼
今年が2回目の開催となった「台湾国際文化創意産業博覧会」。台湾の文化と最新の技術、そしてクリエイティビティを結びつけることで、新たな価値を創造し、世界に発信していこうという政府主導の取り組みですが、前回以上に多様な内容となりました。