第7回
「专注、朝着前方的美」

現在発売中のAXIS182号に掲載のシャープ ブランディングデザイン本部によるオリジナルシリーズ広告のコンセプトについて、製作担当の方々に語っていただきます。

※第7回広告の大きな画像はこちらからご覧ください。

第7回「专注、朝着前方的美」

中国は世界の工場と呼ばれるモノづくり大国です。デザイナーにとって聖地ともいえる現場に足を運ぶことは、最先端の生の情報に触れる貴重な機会となります。思いがけず次の商品に生かせるヒントに出会うこともあります。

時にモノづくりは泥臭いものです。どれだけ図面を描いても、十分にデザインの意図が伝わっていないことがあります。そんなときは現場に足を運ぶのが近道。他人任せでは決して良いデザインは生まれません。ご協力いただいている工場を訪れ、真摯な対話を重ね、粘り強く想いを伝えることで共感は生まれます。青く光る炎のほうが、メラメラと燃える上がる炎より温度が高いように、静かに鋭く研ぎ澄まされた感性にこそ人を動かす熱量があります。

現場では白熱した議論になることもありますが、そのときこそ自分の中の最も熱い想いが原動力となり、皆を巻き込んでいくのです。デザイナーだけの力では、商品としてのカタチは生まれません。それはお客様も含めたすべての方々に「想い」が伝播したときこそ、ココロに残るデザインになるのだと思います。

今日もデザイナーは現場に足を運びます、その先の美しさに向かって。

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