世界が注⽬する料理書に待望の⽇本語版が登場
『スタジオ・オラファー・エリアソン キッチン Studio Olafur Eliasson The Kitchen』

『スタジオ・オラファー・エリアソン キッチン Studio Olafur Eliasson The Kitchen』は、世界的に有名な現代アートの作家、オラファー・エリアソンのスタジオの共同キッチンから生まれる料理の数々を収めたもの。原著は2016年よりファイドンから刊行されていたが、今回待望の日本語版が美術出版社より出版され、2018年3月8日から発売が開始されている。(定価:本体5,200円+税、368ページ)

彼のスタジオ、スタジオ・エリアソンでは、毎日全員で昼食を共にし、クリエイティブなプロセスに必要なエネルギーを補給している。(詳しくは、スタジオ訪問時のレポート記事を参照)

本書では、家庭向けの100のレシピのほか、大人数のための食事づくりのアイディアも紹介。スタジオ内のキッチンでの皆の仕事ぶりや、何年にもわたる大勢の訪問者たちの姿も垣間見ることができる貴重な1冊となっている。

NHKでも放映された「アリスのおいしい革命」で国内でも知られるアリス・ウォータースはこの本について「この本は、ベルリンにあるオラファー・エリアソンのスタジオ内のキッチンで毎日行われている料理の営みの忠実な記録である。オラファーは私たちに、ゆったり生きようと呼びかけている。そして自分の感覚を取り戻すことを、促しているように私には感じられるのだ」 と評してる。

食べるという当たり前の行為が複雑化したプロセスの上に成り立っている現在だからこそ、シンプルさは自ら勝ち取らないといけないのだなと感じさせてくれる一冊だ。<Amazon購入ページはこちらEnd