フィンランドの生化学者が立ち上げた企業 Sulapac
再生可能ストローでプラスチック廃棄物を削減

バイオマテリアルを専門とするフィンランドの生化学者 Suvi HaimiとLaura Kyllönenが立ち上げたSulapacは、プラスチック廃棄物の新たなソリューションを提案する企業だ。

毎年約3億トンのプラスチックが生産されており、便利なものを作るためにはこれぐらい多くの量が必要。しかし、わたしたちが使用するプラスチックのほとんどは、正しい場所でその役割を終えることがない。

そこでSulapacが手がけたのは再生可能なストロー。フィンランドとスウェーデンに本拠を置く製紙業者 ストラ・エンソ(Stora Enso)と共同で開発し、多くのスタートアップと技術者が集まったヘルシンキのイベント「Slush 2018」でもプレゼンテーションを行なった。

従来のプラスチックストローを再生可能なものにして、大量生産を目指す同品。Sulapacのバイオコンポジット材料(木材と天然の結合剤)をベースに、工場でコンポスト化したり、海洋環境での生物分解を通じてリサイクルできるという。

Sulapacの材料は既存の押出ラインで製造可能とのことで、2019年第2四半期に同品を市販できるように目指している。End