JR東日本のエキナカがシンガポール・チャンギ空港に進出
「JW360°」が2019年春開業

JR東日本は、2019年春にシンガポール・チャンギ空港に隣接して開業予定の大型商業施設「Jewel Changi Airport(ジュエル チャンギ エアポート)」内に、飲食・物販複合型店舗「JW360°(ジェイダブリュー・スリーシックスティ)」を展開すると発表した。

同店はJR東日本が新しく立ち上げた複合業態で、その第1号店となる。「食」を中心として、各地域が育んできた自然体の「日本のスタイル(Japan Way)」を360°あらゆる視点からセレクト、グローバルに発信する拠点になるという。

この「Jewel Changi Airport」を設計したのは、イスラエルの建築家 モシェ・サフディ(Moshe Safdie)が率いるSafdie Architects。地上での空港運営や屋内庭園、レジャースポット、店舗、ホテルなど、さまざまな施設が1つ屋根の下に入居した建築で、独特のドーム型ファサードにはガラスとスチールを用い、世界有数のハブ空港としての魅力を高めている。

中心となるのはテラスガーデン「Forest Valley」だ。ウォーキングトレイルや流れる滝、静かな座席スペースがあり、庭園の周囲には5階建ての店舗スペ―スを備える。ハブ空港である一方、ショッピング、エンターテインメント、社会活動などさまざまな用途をもつ場所として、これほど公共エリアと空港施設が密接に結びついた建物は世界でも類を見ないそうだ。

JR東日本は、日本での「エキナカ」などの開発経験を活かして、海外でも駅や空港を含む「交通ハブ」を中心に、生活サービス事業の海外展開を加速させたいとしている。End