UNION × 田根剛の「One Design - One Handle」
ミラノデザインウィークで公開

ハンドルメーカーのUNIONは、パリを拠点に活躍する建築家 田根剛とコラボして、2019年4月9日(火)から4月14日(日)までミラノで開催されるミラノデザインウィークにてインスタレーションを披露すると発表した。

UNION が作るハンドルの種類は約 3,000 ほどあるという。アルミ、ステンレス、鉄、真鍮、天然木、ガラス、磁器、レザーなど使用する素材も多岐にわたり、用いられる技術や形、大きさも実にさまざまだ。

今回は田根が、UNION が培ったハンドル製造、歴史、技術、素材やプロセスを読み解きながら、脈々と流れるこの精神をどのように表現し世界に伝えるかを考え、古代から行われている鋳造のなかでもっとも古い方法の「砂型鋳造」のプロセスにたどり着いた。

このプロセスは、同社では創業当初から使用している技術のひとつで、現在もハンドルの試作やごく小さなロットの製造時に採用しているそうだ。

同展のタイトルは「One Design – One Handle」。ひとつのデザインからひとつのハンドルを製造する砂型鋳造の技術にフォーカスし、元工場だった会場で、プロセスとハンドルを組成する膨大な資料と素材によるインスタレーションが展開される。

ひとつのハンドルをしっかり作れるメーカーとしての信念を忘れないという、創業当初から変わらず中心に持ち続けている精神は、同展でいかに表現されているか、今から楽しみである。End