「Boston Dynamics」が新型ロボット「Handle」を公開
機動性よりも倉庫内での作業用に再設計

ロボットの研究開発を手がけるアメリカの企業「Boston Dynamics(ボストン・ダイナミクス)」が、新型ロボット「Handle」を公開した。

実はこのHandleは、2年前にすでに開発されており、今回新たに公開されたものその進化形。以前のタイプは高さ2m、重量は105kgで、人間のように2本のアームがあり、45kgのものまで持ち上げることができた。

▲以前のロボット「Handle」

でこぼこした地形でも対応できる脚と効率的に動く車輪を兼ね備え、膝も屈伸運動ができるので、立ち上がったり脚を曲げながら回ったり、衝撃を吸収したり、ジャンプすることも難なくクリア。

しかし今回は、移動性よりも実用面を重視しているようで、とくに倉庫内での作業用に再設計が行われている。アームはクレーンのように1本で、動画では約5 Kgのものを使用しているが、約15kgまで持ち上げることができるそうだ。

▲今回公開された「Handle」

荷物は下1.2mから上1.7mまで移動させることが可能で、箱が山積みにされたパレットから別のパレットへきれいに積み直すことや、箱を持ち上げたまま旋回して後方のコンベヤにドロップすることもできる。

さらに、オンボードビジョンシステムによって、複数あるパレットのなかから目的のものを見つけたり、個々の箱さえも認識して運んだりすることも実現。単に荷物を運ぶだけでなく、スマートさも兼ね備えたロボットに進化しつつあるようだ。End