香港の学生が開発した「Self-sanitising door handle」
ドアが開閉するたびにUVライトが点灯して殺菌

ジェームズダイソン財団が主催するJames Dyson Award 2019は、香港の国内最優秀賞に、香港中文大学(The Chinese University of Hong Kong)の学生、Sum Ming WongとKin Pong Liによる「Self-sanitising door handle」を選出した。

接触による感染リスクを最小限に抑え、設置場所の衛生状態をよくするためのプロトタイピングで、高度な光触媒技術とブラックライトの技術を融合。光を放つことで、ドアハンドルのコーティングが活性化し、洗浄と殺菌を行う仕組みだ。

消毒用にTiO2(酸化チタン(IV))フィルムを活性化させるには、UVの光源がたえず必要だそうで、特製の発電機を使い、ドアが開閉するたびにUV LEDランプが点灯。透明なガラスの内側で光が反射し、外側のコーティングが活性化して、殺菌される。

2003年にSARSが香港で流行し、多くの犠牲者を出したことは記憶に新しい。こうした感染症の拡大を防ぎ、公衆衛生を向上させたいという考えから、ドアハンドルの設計を思いついたという。

デザインもシンプルで使いやすく、将来的には商品化して、感染リスクが高いショッピングモールやホテル、病院、公衆トイレなどの公共施設に設置したいとしている。End