プロダクトデザインスタジオ「Discommon」による
天板に自動車が姿を現す「Coffee Table」

偶然にも心に浮かんだアイディアを形にしてみたらどうなるだろうか、というのがプロダクトデザインスタジオ Discommonのプロジェクトの出発点だ。

このスタジオが公開した「Coffee Table」は、単なるテーブルではない。自動車が液体金属のなかから姿を現したらどうか、という発想から生まれた作品である。

もちろんそのようなものは機械を使えば作れるだろうが、面白いかもしれないと考え、長さ4フィート(約121cm)、厚さ4インチ(約10cm)のアルミニウムのブロックを用意。そこからほとんどのものを取り除き、テーブルの表面に立派な自動車の姿を残したのだ。

はじめにモデリングに50時間、ついでテクスチャを作り上げるのに50時間かかったそうで、ばかげたプロジェクトだからこそ、夢中になれたのだという。

こうして、このシリーズとしてテーブルを10個制作することを決定。飛行機でも船でも、クライアントの要望に応じて1点ものの作品を作ることにしている。また、クライアントは、表面の仕上げやテクスチャ、車両デザイン、さらには硬質アルマイトのカラーリングまで、制作プロセス全体にわたって関わることができるのだとか。

完全アルミニウム製のものは20,000ドル(約221万円)からで、同じものを機械加工で制作したウォールナット製のものは17,000ドル(約188万円)からとなっている。End