英エイボン川に完成した歩道橋「St Philips Footbridge」
両岸の違いを解消するシンプルなデザイン

イギリス西部の都市 ブリストル中心部に、全長50m・幅4mの歩道橋「St Philips Footbridge」が建設された。この街を流れるエイボン川の河岸を結ぶものだ。しかし、そこには複雑な事情があったという。

つまり、河岸の高さ、見た目、建築としてのクオリティの異なる2つの河岸にかける橋が求められた。一方には境界として機能していたビクトリア朝の石積みの壁があり、もう一方には緑が豊かな斜面が広がっているのだ。

できあがった橋は、途中でY字型に分岐した形の鋼鉄製のもので、ひとつは身体の不自由な人や自転車に乗る人のためにスロープとし、もうひとつは機能性を最大限に引き出すために階段状にした。

Knight Architectsによるデザインアプローチは、構造としてしっかりとしており、美しく、機能性に優れたものだった。歩道橋にも川の小道にもなる、コンパクトでシンプル、エレガントで革新的な橋ができあがった。End