国内外のデータドリブンな作品を
集約した書籍「THE AGE OF DATA」

私たちが生きる現在を形容するとすれば、どんな時代だと言えるだろうか。ひとによってその考えはさまざまだろうが、「データの時代」と言うことができるかもしれない。

では、この「データの時代」にはどんなことが起きるだろうか。コンピュータやアルゴリズムがクリエイティブになったり、AIが人間の知能を凌駕したり、ロボットは人間の仕事を奪ったり、あるいはリアルな空間とそうでない空間の区別も難しくなるだろうか。

こうしたデータの時代を考える書籍「THE AGE OF DATA」がリリースされている。著者はドイツのデザイナー Christoph Grünberger。

400ページからなるこの浩瀚な書籍では、40のアーティストとデザイナー、スタジオによる70のデータドリブンなプロジェクトを紹介。

アートやデザインをはじめ、映画や音楽、演劇、ダンス、ゲーム、あるいは複合分野におけるツールとして、データがどのように使用されるかにフォーカスしながら、形状や空間、光や音のインタラクションについて、スケッチやテキスト、インタビューなどを用いて説明している。

日本のクリエイターとしては、ライゾマティクスの真鍋大度やメディアアーティストのShohei Fujimotoの作品を紹介しているという。

このサイトでも以前紹介し、同書ではインタビューが掲載されているトルコ出身のメディアアーティスト Refik Anadolは、「私たちの周りにあるシステムやハードウェア、ソフトウェアはたえず変化しており、データはマシンにおける新しい言語になっています。私たち人間もまた、この言語を学ぶ時期にきていると思います」とコメントを寄せている。End