ロボットデザイナー 松井龍哉が手がける
本藍染ガラスアート作品を平等院に奉納

▲「œuf ho-oh(鳳凰の卵)」※イメージ

ロボットの企画/開発を行うフラワー・ロボティクスは、新型コロナウイルス感染症の終息を祈念して発足した「平等院奉納プロジェクト」に参画し、本藍染ガラスアート作品「œuf ho-oh(鳳凰の卵)」を京都府宇治市の平等院に奉納することになった。

この奉納作品は、2021年7月より3ヶ月間にわたり、平等院内にある「平等院ミュージアム鳳翔館」に展示予定。平等院は2052年に開創一千年を迎えるそうで、同作品は来たる新たな千年に向けた平穏と繁栄の祈りも込められているという。

作品を手がけたのは、同社を主宰するロボットデザイナー・美術家の松井龍哉。「コロナ禍の世を鎮め、次の世を担う為に平等院の鳳凰が産んだ卵」から着想したアート作品である。

2つの卵が産み落とされた平等院を映す水面は、日本の伝統色である「藍」で表現。国選定の阿波藍製造技術無形文化財保持者・佐藤昭人による「蒅藍(すくもあい)」を用い、本藍染雅織工房の藍染師・中西秀典が製作した本藍染布を、富山ガラス工房館長・野田雄一監修のもと、高透過ガラスと光学ガラスを使用した組ガラスで挟んでいる。

古くから薬草として重宝され、日本人の身体を守ってきた藍と、最新技術の粋を集めたガラスを組み合わせることで、今日までの歴史と受け継がれた技術がコロナ禍を克服し、将来にわたって続いていくことへの願いを表しているそうだ。End