▲田中一光 The POSTER

多摩美術大学は2021年5月から6月にかけて、同大学グラフィックデザイン学科の企画によるさまざまな展覧会を八王子キャンパス・アートテークにて開催する。

グラフィックデザイナー・田中一光（1930-2002）の作品を展示する「多摩美術大学ポスターコレクション第2回展 田中一光 The POSTER」は、2018年に公益財団法人DNP文化振興財団から同大学に寄贈された作品のうち、最初期から晩年までの代表作155点のオリジナルを公開する。

▲田中一光「Nihon Buyo」1981　特色オフセット

▲田中一光「第8回 産経観世能」1961　シルクスクリーン

これと同時開催となる「第2回タマグラポスター展 2021 POSTER NIPPON」は、グラフィックデザイン学科の学生が「JAPAN」「日本」「NIPPON」 のいずれかを表記することだけを条件に自由な発想で制作したものから、学内審査を経て選ばれた優秀作品50点を展示。

▲第2回タマグラポスター展 2021 POSTER NIPPON

さらに、特別企画「田中一光　能」「田中一光　模写と別解」も開催。田中の産経観世能シリーズとともに、学生たちが制作した「能ポスター」および「田中一光作品の模写と別解ポスター」計44点も展示される。

▲特別企画「田中一光　能」「田中一光　模写と別解」

また、6月にはグラフィックデザイナーで同校教授の木下勝弘の退職記念展「POSTER & BOOK DESIGN」を開催。会場デザインを手がけた「田中一光 The POSTER」の造作をそのまま引き継ぎ、「田中一光へのオマージュ」シリーズのB倍判ポスター14作品を中心に、初期から近作までのポスター160作と書籍30冊で構成する。

▲木下勝弘 退職記念展「POSTER & BOOK DESIGN」

▲木下勝弘「Transition of Modern Typography： Europe & America」1996　シルクスクリーン

▲木下勝弘「GEORGE SEGAL」1999　オフセット