「ロンドン・デザイン・フェスティバル 2021」開催
今年は気候変動をテーマに

英ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館(V&A)は、2021年9月18日(土)から9月26日(日)まで開催する「ロンドン・デザイン・フェスティバル 2021」の詳細を公開している。

同国では11月に国際気候サミット「COP26」の開催を控えている。これに先立ち、同フェスティバルでは、気候変動を課題としたデザイン思考を探求して、低炭素化した未来に焦点を当てたインスタレーションやプロジェクト、パフォーマンス、イベントなどを披露する。

Nebbia Worksによる「Between Forests and Skyes」は、低炭素アルミニウムを使った没入型のパビリオン。使用するシート材の量は最小限とし、繊細でありながらも頑丈な構造を作り上げる。

▲Nebbia Works「Between Forests and Skyes」

カットと曲げによって、平面的なオブジェクトを立体的な空間に変え、さらには池に浮かんでいるように見える。自然光がキャノピーの開口部から差し込むことで、光と影、さらにはその下にある水の反射という見事なコントラストも生み出す。

Juliet HaysomとAude-Line Duliereによる「Placeholders」は、石材を使ったインスタレーション。1909年に建てられた「Aston Webb Screen」を2017年に改修した際に出た400を超える大きなポートランドストーンを再利用して、ストリートファニチャーとして復活させる試みだ。

▲Juliet Haysom/Aude-Line Duliere「Placeholders」Image credit: The Decorators / Straightola

また、テクノロジーとファッションの融合を図るAuroborosは、「Biomimicry Collection」において、世界初のアーティストロボット「Ai-Da」が身に着ける、リアルタイムで成長するオートクチュールガウンを披露する。

▲Auroboros「Biomimicry Collection」 Photo:Auroboros

そのほか、MRスタジオ「Tin Drum」と建築家・藤本壮介は、MRによるインスタレーション「Medusa: Architecture + Reality」を発表。

建築と自然、さらにはビジュアライゼーションを組み合わせた試みで、自然と建築の特徴は観客の動きに基づいてゆっくりと変化し、「生きたデザイン」を作りながら、気候変動や現代生活・デザイン空間における自然の役割について問いかけるそうだ。End

▲RESOLVE Collective「Made on Location

▲The Decorators and Stanley Picker Gallery「Portal Tables

▲Andy Gent Arch Film Studio「Shaping Space: modelling, making and activism

▲Studio Above&Below「Digital Atmosphere

▲Georgia Haseldine, V&A Research Institute / V&A East Public Engagement Fellow「Brickfield Newham
Image courtesy Victoria and Albert Museum, London

▲Brendan Barry with the Beyond the Box Young Cultural Producers「Lund Point
Image courtesy Brendan Barry, New York Skyscraper Camera Project, 2019