ベトナム・ホーチミンを拠点にするカスタムバイクメーカー「Bandit9」は、バイクに乗る体験を自動車でも味わいたいという思いを実現する、オリジナルのスポーツカー「Monaco」を開発している。

同社によると、現代のスポーツカーはテクノロジーが満載で、ドライバーはこれに依存してしまい、ほとんど運転していないに等しいそうだ。

一方、バイクの運転はひとつの「スポーツ」である。つねにバランスを取ったり、くぼみや歩行者、車をかわしたりと、危険の予測が必要で、手足をたえず動かさなければならない。こうしてドライバーは世界とのつながりを感じることができるのだ。

そこで「Monaco」では、スポーツカーとドライバーを退化させるさまざまな「機能」を排除。それゆえ快適ではないかもしれないが、そのぶん集中力やスキル、自信、冷静さを獲得できる。それはオートバイで得られる秩序と同じものだという。

ボディはカーボンファイバー製で、テスラ・モデルSと同じモーターとLFPバッテリーを搭載。1回の充電で約400km走行でき、最高速度は250km/ｈを誇るとしている。価格は15万米ドル・ユーロ（約2050万円）で、2023年の第三四半期に発売する予定だ。