TERUHIRO YANAGIHARA STUDIOが手がける
タイルブランド「Alternative Artefacts Danto」が誕生

Photos by Guglielmo G C Profeti

兵庫県淡路島を拠点とするタイルメーカーのダントーは、新しいタイルブランド「Alternative Artefacts Danto(オルタナティブ・アーティファクツ・ダントー)」を、2024年春にローンチする。

この新ブランドでは毎年、世界で活躍する建築家やデザイナー、アーティストをコラボレーターとして日本に招き、デザインを通じて従来のタイルの形や用途にとらわれない新しいタイルの可能性を提案していく。

Photo by Guglielmo G C Profeti

コラボレーターは、江戸時代から続く「珉平焼(みんぺいやき)」をルーツとするダントーの歴史をたどりながら、タイル職人たちの手仕事や陶土の開発から生まれる独特のタイルの色調、特殊な造形にも対応できる量産体制などを踏まえたうえで、自由なアプローチでタイルづくりを行う。

最初のコラボレーターとして、フランスを拠点にする建築家・デザイナーのインディア・マダヴィ(India Mahdavi)を招へい。独特な造形言語をもち「色彩の魔術師」とも呼ばれる同氏とのコラボレーションにより、新たなプロダクトづくりを目指す。

同ブランドのクリエイティブ・ディレクションは、デザイナーの柳原照弘が率いるTERUHIRO YANAGIHARA STUDIOが手がける。柳原照弘は「タイルは空間の雰囲気を一変させることができます。ダントーのタイルは土を焼成してできるため、陶器のような手触りでぬくもりを感じます。このプロジェクトをとおして内装材としてのタイルの可能性を広げていきたい」と意気込みを語る。

今後はタイルの開発だけではなく、淡路島にあるダントー創業の場である工場内にクリエイターの滞在施設やホテル、ショップ、レストランなどで構成されるクリエイティブ・ハブの建設も予定している。End