タイルブランド「Alternative Artefacts Danto」
ミラノデザインウィークで新コレクションを公開

Photos by Mitsugu Uehara

兵庫県淡路島で製造を行うタイルメーカーのダントータイルは、2024年4月にミラノで開催されるミラノデザインウィーク2024で、新しいタイルブランド「Alternative Artefacts Danto(オルタナティブ アーティファクツ ダントー、A.a. Danto)」を発表する。

「A.a. Danto」は、デザイナーの柳原照弘が率いるTeruhiro Yanagihara Studioによるクリエイティブ・ディレクションのもと、従来のタイルの形や用途にとらわれずに、デザインをとおしてタイルの可能性を探るプロジェクトである。

タイルづくりは、コラボレーターとして日本に招いた世界的な建築家やデザイナー、アーティストとともに実施。コラボレーターは、江戸時代に淡路島で開窯した「珉平焼(みんぺいやき)」にルーツをもつダントーの歴史を遡り、タイル職人たちの技や陶土の開発から生まれるタイルの独特の色合い、特殊な造形にも対応する量産体制などに触れながら、自由なアプローチでタイルづくりに取り組むことになる。

ミラノデザインウィークでは、Teruhiro Yanagihara Studioと、ブランドの最初のコラボレーターとなる、イラン・テヘラン出身で仏パリを拠点とする建築家兼デザイナーのインディア・マダヴィ(India Mahdavi)がデザインしたコレクションによる、インスタレーション「Archaeology of Tiles」を2024年4月16日(火)から4月21日(日)まで開催する。

Photo by Ichiro Mishima

Photo by Ichiro Mishima

Photo by Ichiro Mishima

Teruhiro Yanagihara Studioは、柳原照弘ならではの視点で、従来は壁や床などの平面装飾であったタイルを家具やオブジェクトとして活用するコレクションを紹介。インディア・マダヴィは、ダントーが実験的に製作していたアーカイブのなかからユニークなテクスチャーを厳選し、彼女の独特の色彩感覚と遊び心により、現代的でエレガントなデザインへと昇華させたタイルコレクションを展示する。End

Archaeology of Tiles

会期
2024年4月16日(火)~4月21日(日) 10:00~18:00
会場
Berta(Via Cesare Correnti 14, 20123 Milano)
詳細
https://aa-danto.com/