NEWS | インテリア / 展覧会
2025.10.23 17:45

モニカ・フォレスターによる「ECLIPSE MIRROR」。壁を飾るアートピースとしても楽しめるミラー。パズルのように自由に組み合わせ、芸術的なスタイリングが可能。
ボスニア・ヘルツェゴビナ発の家具ブランドZANAT(ザナット)の企画展が、10月30日(木)から12月14日(日)まで東京のアクタス青山店にて開催される。ユネスコ無形文化遺産にも登録された伝統的な木彫技術を礎とする手仕事の世界を、日本で初めて本格的に紹介する機会となる。

ZANATの歴史は19世紀末に遡る。創業者の曾祖父が木彫技術を習得したことを始まり、4世代にわたり手わざを伝承。紛争の時代にも失われることなく受け継がれてきたその技術は、いまや世界的デザイナーたちとの協働によって、伝統と現代性の融合した家具を生み出している。
本展では、ZANATを代表するコレクションを通じて、手彫りが生み出す唯一無二の質感と造形美を体感できる。

深澤直人による「MOSTAR STOOL」。
「MOSTAR STOOL」は深澤直人による作品で、現代的なデザインと丸太から彫り出したような原初的な造形を併せ持ち、脚部のアーチはボスニアの都市モスタルにある古い橋をモチーフに、人々の繋がりを表している。滑らかな外側と対照的な座面裏の手彫りが、職人の巧みな技を感じさせる。

モニカ・フォレスターによる「NERA TABLE」。
モニカ・フォレスター(Monica Forster)による「NERA TABLE」は、スモークガラスの天板と手彫りのベースの組み合わせが特徴で、ガラス天板と脚部の対比が美しく、オブジェとしても空間を彩る。また、パトリック・ノルゲ(Patrick Norguet)のデザインによる「SAVA ARM CHAIR」は、三日月形の湾曲した背もたれとファブリックを張ったパディングシートが組み合わされ、アーム裏のカービングに手彫りの感触を味わえる。![]()

パトリック・ノルゲによる「SAVA ARM CHAIR」。
ボスニアが育んだ、100年の手彫りの物語<ZANAT>
- 会期
- 2025年10月30日(木)~12月14日(日)
- 会場
- アクタス・青山店
(東京都港区北青山2-12-28 1F) - 営業時間
- 11:00 – 19:00












