鹿糞を素材に人造石を開発 
国広産業が「DEER DROP STONE PROJECT」始動

プラントポット(2号・3号・寄植S/M/L)

奈良県葛城市に拠点を置く国広産業は、自社ブランド「stone+(ストーンプラス)」において、新たな素材開発プロジェクト「DEER DROP STONE PROJECT(ディア・ドロップ・ストーン・プロジェクト)」を始動した。デザインディレクターにカワセケイスケを迎え、奈良公園の保護施設「鹿苑」で発生する堆肥化された鹿の糞を約30〜35%配合した人造石の開発を進めている。

奈良の鹿は古くから「神の使い」として親しまれてきた一方で、近年は頭数の増加や観光客の増加に伴う課題も顕在化している。本プロジェクトは、鹿苑で日々発生する未利用の鹿糞堆肥に着目し、これを産業素材として再定義する試みである。

素材開発には、国広産業が50年以上培ってきた工業用研磨石の技術が活かされている。堆肥化された鹿の糞と天然鉱石、樹脂を配合し、着色剤を使わずに5色の色合いを表現。バレル研磨技術により、川辺の小石のような手になじむ質感に仕上げられている。

いちりんざし

本プロジェクトは、2026年2月4日から6日まで東京ビッグサイトで開催された「第101回東京インターナショナル・ギフト・ショー春2026」で初披露され、8月に一般販売を予定している。磁石内蔵のオブジェや一輪挿し、フラワーベース、プラントポットなど全9種類のプロダクトを展開。売上の一部は一般財団法人奈良の鹿愛護会へ寄付される。End